読書は「幸せ製造機」
巷では、速読術や、効率よく本を読む的な「本」が売り出されています。
ん?
もちろん、仕事などで必要に迫られて速読しないといけない時もあるかもしれませんので、一概に否定はしません。
ですが「速読術」を使って速く読んでも、自分はあんまりうれしくないです。
※あくまでも自分の価値観です。
自分にとって読書とはご褒美の時間です。
自分は本を味わって読みたいのです。
例えば、本の匂いや重さ、反発するページを手で押さえながら読む。同じ本を何度も読み返す。本屋に行くとトイレに行きたくなる。
ちょっとキモいと思うかもしれませんが、そんな人もいるのだから、世の中から物理的書物が消えないのだと思います。ネットだけでは満足しないのですね。
また、いま自分がおかれている状況によって、同じ本なのに違う感情が湧く時もあります。
今の悩みや興味によって、同じ本を読んでも、それは「違う本」になるのです。
あなたは、本を買う時、値段の基準はあったりしますか?
1000円の本を高く感じる人もいれば「5000円でこの情報が手に入るのかっ!」と興奮する人もいます。
本の値段を、高く感じるか安く感じるかで、あなたにとっての ”情報の価値” が決まります。
著者の癖も、面白い。
あぁ、この著者はこういう文脈で話をすすめるのが好きなのだな。
なるほど、こういう言い回し方があるのか。自分もまねしてみよう。
そんな楽しみ方もあったりします。
小学校の夏休みの宿題には、必ず読書感想文があります。
あれは、読書嫌い化製造機です。
その子にとっての感じ方はそれぞれ違うはずなのに、なんで400字詰め原稿用紙に4枚も書かなければいけないのか。必要なのは量??
- この本はこういう本でした。
- こう思いました。
- 今度はこんな本を読んでみたいです。
感想文はこれだけでいいはずです。
無理やり読書感想文を書かせることは、活字離れを加速させているのと同じです。
- 今度はどんな本を読もうかな。
- たまには小説も読もうかな。
- 読書って楽しいな。
これでいいと思うのです。
まずは、字を読むこと。
字を読むことによって、活字から感情を読み取ることができるようになります。
人の感情を察する能力がつきます。
そして、相手の気持を予想することができるようになります。
読書は、人生を豊かにする「幸せ製造機」なのです。
YU-e